サルサとは

サルサダンスとは 

サルサ (Salsa) は1960年代後半にニューヨークのプエルトリコ移民が中心になり作られた比較的新しいペアダンス。

「サルサ」というラテン音楽に合わせて踊るダンスで、原則男女ペアで踊るペアダンスです。(男性同士・女性同士で踊ることもあります。そして一人で踊る「シャイン」というスタイルもあります)

On1 On2 キューバンとは

サルサダンスと一口にいっても、ステップの踏み方の違い等で、主に3種類に分かれています。

サルサのダンススタイルには、3つのポピュラーなスタイル「L.A.スタイル(Salsa On1)(オンワン)」「ニューヨーク・スタイル(Salsa On2)(オンツー)」「キューバン・スタイル」があります。ダンススタイルの違いは、8カウント「1・2・3・4 」「 5・6・7・8」」の中で、ステップを踏み出すタイミングや、カウントの取り方の違いになります。

これらはステップやタイミングがずれているため、(本当は互換性があるのですが)初心者にとってはそれぞれ別のダンスと思ったほうがよいでしょう。

On1はアメリカのロサンゼルスで流行り、On2はニューヨークで流行ったので、別名としてOn1を「L.Aスタイル」、On2を「N.Y.スタイル」といったりします。進化・発展した「L.Aスタイル」や「N.Y.スタイル」はペアで踊る際、女性役が直線上を意識して踊れるよう男性役がリードするのに対し、キューバンスタイルでは、ペアがグルグルと円をかいて踊るように見えるのが特徴です。

レッスンを探すときはOn1かOn2かキューバンか、どのサルサをやるのかを体験してからレッスンを決めていくと良いかもしれません。どのジャンルもとても楽しいはずですよ。

初心者は最初はどれか1つに決めて練習するのが大事です。カウントが取りやすいOn1が初めての方でも踊りやすく、一般的に初心者にとっては習いやすいと言われています。

リーダーとフォロワー

ペアダンスでは、1人がリーダー、もう1人がフォロワーになり、リーダーがフォロワーに合図をし、フォロワーはその合図に従って動く、というサイクルの繰り返しになります(リード&フォロー)。一般的に男性がリーダー役、女性がフォロワー役になります。サルサももちろん同じです。

レッスンで習うサルサの「技」は、例えば技が8カウントで構成されているとすれば、前半4カウントはリーダーがフォロワーに合図する動作、後半4カウントは合図に従ってフォロワーが移動したりターンしたりする動作、で組まれていたりします。

リーダーとフォロワーは向かい合って踊るので、鏡のような関係、例えばステップの踏み方も鏡のように逆になります。1カウント目、リーダーは左足から踏み出しますが、フォロワーは右足から踏み出します。

このように、リードとフォローはかなり異なる動きなので、レッスンでは一般的に男性は常にリード、女性は常にフォローを習っていくことになり、レッスン中にリーダーとフォロワーが代わることはまずありません。(インストラクターはどちらもできるので、タイミングによってリーダーになったりフォロワーになったりします)

サルサダンスを薦める3つの理由

その1 気軽に、手軽に始められるダンスです!

時間が手軽

平日夜のレッスンのスタートはたいてい夜7時以降、会社帰りでも十分間に合う時間です。
最近は主婦やテレワークの方向けに、土日や、平日お昼のレッスンも増えています。
レッスン時間も1コマ50分~1時間程度、忙しい方でも大丈夫。

持ち物も手軽

ダンスシューズは薄くて軽く折りたためますし、その他の持ち物もタオル、着替え、ミネラルウォーターくらいで、重かったり、かさばるような持ち物はありません。

レッスン料も手軽

基本1回のレッスン料は2000円~2500円程度でお手軽な料金です。

気持ちも気軽

発表会のような観客の前で披露するダンスではなく、ダンスフロアでは大勢のペアが同時に踊っているので二人だけ?の世界。シャイなあなたも気軽に参加できます。

その2 友達がたくさんできます!男女の自然な出会いもあるかも!

サルサダンスはペアダンス。レッスン中も、ソーシャルタイムも、ルーティンごと・曲ごとに相手が変わるのでいろいろな人と踊ることになります。そのうち顔見知りになり、会話をしたりと、自然に同性・異性の友達がたくさんできます。

その3 健康的で、楽しい

サルサダンスは常にステップを踏んでいるので、かなりの運動量、カロリー消費があると言われています。また、自然とインナーマッスルが鍛えられ体幹トレーニングにも最適です。

もちろん、身体を動かす爽快感や、音と自分の身体が一体になったときの気持ちよさ、楽しさも最高です。ストレス発散にもなります。

サルサはペアダンスなので男女で手をつなぎますが、手をつなぐことが幸福感を高めるともいわれています。

そして、サルサダンスの練習を重ねていくことでどんどんスキルアップし、音にのれて思い通りに異性の相手と楽しく踊れたときの気持ちよさ、達成感は言葉で言い表せないほどです。

サルサレッスンの予約や持ち物

予約は?

予約は不要です!思い立ったら吉日、ぜひいらしてください!一人での参加でも大丈夫です!最初は一人で参加する人が多いですよ。

持ち物 

  • 運動しやすい服装(ジャージ・ストレッチジーンズ等もOK)汗をかくので冬でも半袖の方が多いです
  • ダンスシューズ...サルサダンスはターンを多用するので滑りやすい靴底のシューズをお薦めします。女性はハイヒールの方もいますが、初心者はバランスのとりやすいローヒールの靴がお薦めです。
  • 水分補給用飲み物 (持込禁止のお店では店で購入お願いします) 
  • タオルや着替え(踊るので汗をかきます)

その他、臭い対策グッズ(後述)の持参もおすすめします

更衣室あるとこは多いです。(原則として)

レッスンの仕方(基本 50分~1時間程度)

  • 最初の20分程度 基本ステップの練習
  • その後 ペアワーク(ペアでダンスの技の練習)

一人で練習する基本ステップは、全て左足スタートで踏むステップで練習します。

基本、身体を前に運ぶときは『左足』、身体を後ろに運ぶときは『右足』となります。

ですので、、リーダーは前に身体を運ぶので、カウント1は左足からスタート。向かい合ったフォロワーは後ろに身体を運ぶのでカウント1は右足からのスタートとなります。

最初は戸惑うかもしれませんが、すぐ慣れるので大丈夫ですよ~。

連続したダンスの技を「ルーティン」といい、ペアワークではルーティンの練習をします。

レッスンのグレード、内容について

入門クラスの主な内容

  • 初めの一歩
  • ベーシックステップ
  • 相手との距離感
  • コネクションの仕方

初級クラスの主な内容

  • 入門内容
  • 簡単な基礎ペアワーク
  • テンションの大事さ

初中級クラスの主な内容

  • ベーシックステップのコンビネーション
  • ペアワーク

サルサレッスンの流れ

レッスン会場

レッスン会場には主に「スタジオ」「レストラン&バー」の2種類があります。

「スタジオ」はいわゆるダンスレッスン用のスタジオです。「レストラン&バー」は、フロア中央が踊れるようにテーブル等がなく、壁際にテーブルや椅子が配置されている飲食店です。法規制等もあり2種類に分かれています。

ダンススタジオの例
「レストラン&バー」の例

受付

スタジオでも、レストラン&バーでも、まず最初に受付をします。

料金はどのサルサレッスンも大体同じ体系で、参加費+レッスン料という体系です。参加費はエントランスフィー、会場費、チャージ、スタジオ代などと言ったりすることもありますが同じ意味です。受付では参加費とレッスン料の合計を払うことが多いですが、お店には参加費だけ、レッスン料は先生に直接払うところもあります。

レッスン案内によって、参加費とレッスン料を合計表示している場合もあれば、別々に表示している場合もあり、まちまちなのですが、表示が違うだけで体系は同じです。

カード(トランプもしくはチケット)を渡されたら、それはドリンクチケットです。「レストラン&バー」のお店では、参加費にお店の1ドリンク(W1D・・・with 1 drink)が含まれてることが多く、(無いこともあるかも?お店の情報チェックしてください)ドリンクチケットを店のカウンターに持って行けばドリンクと引き換えることができます。なお、2杯目からは原則キャッシュオン(その都度払い)で飲めます。

レッスンは受けず、ソーシャルだけ参加するときは参加費のみを払います。

レッスンスタート

時間が来たらレッスンが始まります。前半は先生をお手本にステップ練習、後半は男女ペアになってペアでサルサの技の練習をします。ペアは固定ではなく、技の練習を1回やるたびに順番に次々パートナーチェンジしていきます。最初はゆっくりしたカウントで、慣れてくるとだんだん速くなり、最後は曲をかけて曲に合わせてルーティン(連続したサルサの技)を踊ってその日のレッスンは終わりになります。復習用に動画撮影タイムのあるレッスンも最近は多くなってきました。

しっかりとしたストレッチは時間に含めないレッスンが多いので、レッスン前後に各自しておくとよいかもしれません。

レッスンは基本的に予約なしで参加可能なので、誰が来るか事前にはわからないことが多く、そのため当日の性別に極端に偏りが生じることがたまにあります。男性多数で女性少数の場合(あまり上品ではない表現ですが伝統的に)「男祭り」、その逆を「女祭り」と言ったりすることがあります。

ソーシャルタイム

レッスンが終わったら、すぐソーシャルタイムになります。(言い方が違うだけで、フリータイム、ソーシャルタイム、ソーシャル、DJタイム、復習タイム、パーティータイム等は全部同じ意味です。サルサバー、サルサ場(サルサば)、サル場(サルば)と言われることもあります)レッスンから参加の方は追加料金なしでソーシャルタイムに参加できます。

ソーシャルタイムから参加する方も結構います(ベテランの方が多い)。

ソーシャルタイムではサルサの曲が次々とかかり、それに合わせてサルサダンスを踊ります。レッスンで習った技でも、自分が知っている技でも、自由です。今日のレッスンの技の復習としてそれ中心に踊る人もいれば、自分の技で踊る人もいて、様々です。On1、On2、キューバン、どれを踊っても自由ですが、その日のレッスンのスタイルで踊る人が多いです(ナミオサルサレッスンは主にOn1なのでソーシャルもOn1で踊る人が多い)。

初心者は気後れしがちですが、大丈夫!レッスンのパートナーチェンジを通じてあなたが初心者だということは皆わかっています。きっと、喜んで優しく相手をしてくれると思います。

ソーシャルでは男性が女性を誘いますので、初心者男性は勇気を奮ってがんばって女性を誘い、初心者女性はがんばって男性の誘いに応じて、踊りましょう。1曲ごとに必ずペアは交代しますので、がんばって1曲踊り通しましょう。先生にお相手をお願いするのもアリです!

たった3~4分の1曲も初心者にとっては、ものすごーーーーく長く感じられるでしょうが、その努力?は必ず実を結びますよ!

レッスンが終わったらいつ帰るかは自由ですが、30分だけでも1曲だけでも良いので、ぜひ初心者の方もソーシャルで踊って帰っていってください!

ソーシャルタイムこそがサルサダンス、サルサ遊びの醍醐味です。

DJ(ディスクジョッキー)

ソーシャルタイムでかける曲を担当するのがDJです。イベントの時はたいてい専任DJがいますが、レッスン後のソーシャルタイムのDJは様々で、専任のDJを頼むこともあればレッスンの先生がDJも兼ねたり、お店のマスターがDJ役を務めることもあります。DJそれぞれに世界観があり、選曲を通じてその世界観に触れることができますので、それも楽しんでみてください。

バチャータ

ソーシャルタイムでかかる曲は主にサルサですが、ときどき「バチャータ」と呼ばれるジャンルの曲がかかります。テンポがとてもゆっくりでゆったり踊れる、サルサとは別ジャンルのムーディーな曲です。ステップはサルサとは少し違いますが難しくないので、ぜひ覚えて楽しく踊ってください。

バーサル

バーサル=バースデーサルサの略。ソーシャルタイム中に、バーサルをやることがあります。サルサアレンジバージョンの「Happy Birthday to You」の曲がかかると、誕生月の方たちを囲んで全員が円になり手拍子とステップしながらぐるぐる回ります。そして円から代わる代わる出てきて、中心にいる誕生月の方たちと2~3つくらいの短い技を次々に踊っては交代するという、サルサ流の誕生日(誕生月)祝いです。

レッスン・ソーシャルタイムで気をつけたいこと

リードする・フォローするときの注意点

サルサダンスで、リードしていくのは基本的には男性です(もちろん女性リーダーもいます)。男性(リーダー)は、テンションを切らさないように女性(フォロワー)をリードしていくこと、 女性はテンションを切らさないようにフォローしていくことがとても大切で楽しい部分です。

近年はYoutubeにたくさんサルサの技の動画がアップされていますが、男性(リーダー)はそれを見ただけの見よう見まねの怪しげな技を、いきなりソーシャルで(特に初対面の)女性(フォロワー)に試すといった無謀なことはやめましょう。動画を見ただけのイメトレでは技は身につきません。相手に迷惑をかけるだけです。レッスンの場でペアを組んでしっかり練習して、体が覚えている技をかけるようにしましょう。

女性(フォロワー)は手を繋いでいるときに男性(リーダー)の指示がないのに勝手に推測(思い込み)で腕を上げたり回ったりしないように。慣れるまで慌ててしまうかもしれませんが・・踊る回数が増えれば増えるほどリーダーの指示がわかるようになり、楽しくなりますよ~。

リーダーは技をかけるときに足が止まってしまいやくなりますが、サルサはベーシックで始まりベーシックで終わる、と言われるくらい、ベーシックはとても大事です。お互い常に曲に合わせてステップを踏むのを切らさないようにしましょう。足を止めない!一番難しいことですが練習すれば出来るようになります。

そんなノウハウを学び、見た目美しく、楽しく踊るためにもレッスン参加は不可欠です。 レッスンで教わった技がレッスン後のソーシャルで使えたり、さらにはレッスンメンバー以外にもその技でリードできたり、フォロー出来たりする・・・ それはもう貴方の引き出しがひとつ増えたことになります。

なお、レッスン・ソーシャル共に、セクハラ・パワハラはもちろん許しません!!インストラクターは常に注意を払っておりますが、万一気になることがありましたらすぐインストラクター・スタッフにご相談ください。

着替えを持っていくのがおすすめ

サルサバーで思いっきりサルサを踊って遊ぶのは、とても楽しいものです。ただし、サルサバーではお酒を飲みながら踊る事が多いから、いつも以上に体温もアップして汗をかきやすくなります。 そういった時のために着替えを用意しておくと良いです。 シャワーが浴びれなくても、汗拭きシートで汗を拭けばだいたいの臭いは消せますので、汗拭きシートも持参するようにしましょう。デオドラントでの対策もおすすめです。

臭いに注意!

サルサダンスは、男女ペアで踊るダンスです。

自分の体臭や口臭は、自分自身では気が付きにくいもの。

だから、ペアを組んでいるパートナーや周りで踊っている人達を不快な思いにさせないためにも、清潔な服装、デオドラント、タオルや着替えの用意、お口のエチケット等、臭い対策をバッチリしていくことを心がけましょう!

レッスン・ソーシャルどちらにも積極的に参加しよう!

サルサ場は、大きくはないコミュニティですので、あの人はマナーが悪い(セクハラ・パワハラ・乱暴なリード) と噂されると・・・踊ってもらえなくなることもあるかもしれません。

そうならないよう、男女ともにマナーを守って、踊り終わった後、”ありがとうございました。また踊ってください。”と 言ってもらえるようになるためには、レッスンとソーシャルは必要不可欠な両輪です。

レッスンだけでは上達するのに時間がかかります。ソーシャルだけではルールは学べません。 早くサルサを楽しむためにも、どちらもチャレンジしてみてください~。

毎年大勢の生徒が集まるNamioSalsa大感謝祭 生徒さん作の入口看板